
基本情報
- 今日の月齢|27.3
- 月相の状態|下弦の月から5日目(欠けていく月)
- 月の星座|双子座→蟹座
- 六曜|先勝
- 特別な暦日|天赦日、不成就日
今日の月の様子
下弦の月から5日目を迎えた今日の月は、きわめて細い三日月の姿に。東の空、地平線近くにほんのわずかな時間だけ現れるその光は、まるで空気に溶けるようにかすかです。新月直前のこのタイミングでは、太陽に限りなく近い位置にあるため、観察はほとんど不可能に近くなっています。それでももし目にすることができたなら、それはまさに「月の終わり」の姿に立ち会ったことになるでしょう。
詳細メッセージ
月齢と星座の組み合わせについて
今日の月は、双子座から蟹座へと移動します。軽やかで情報志向の双子座から、感情や家庭を司る蟹座へ──思考から感情へ、外へ向かっていた意識が徐々に内へと向かうような変化のときです。下弦の月から5日目という、月のエネルギーが極限まで静まっていくこのタイミングは、外界よりも自分の内側に深く潜っていくような流れに包まれています。
双子座の時間帯は、情報や言葉の整理が促されます。そして蟹座に移行すると、記憶、感情、過去の経験といった「心の領域」に意識が向かうようになります。蟹座は水のエレメントに属し、感情や記憶、家族的なつながり、心の居場所と関わるサインです。
欠けゆく月との組み合わせは、特に感情的なパターンや過去の体験を浄化・統合するプロセスに向いています。ふと浮かんできた懐かしい記憶、ずっと心に引っかかっていた感情、そんな心の奥底にあるものに優しく光を当てるタイミング。それを否定せず、受け入れ、そして手放していくことが、新月へ向かう準備となるでしょう。
また、蟹座は「守るもの」に意識を向けさせてくれる星座。古くから「家族の星座」とも呼ばれてきたように、大切な人との関係や、自分自身をどうケアしているかといったテーマも浮かびやすくなります。
今日に合った過ごし方
今日は「天赦日」という貴重な吉日でありながら、「不成就日」でもあります。始めるには最良とされる日と、何かを始めるには向かないとされる日が重なる──この不思議なタイミングをどう過ごすかがカギです。
ポイントは、「外側で始める」よりも「内側を整える」こと。新しい行動よりも、内面的な浄化や精神的な準備に時間を使うことで、どちらの暦的エネルギーとも調和できます。たとえば、何かを始めたい気持ちがあるなら、そのための準備や心の整理をしておくことが、今日にふさわしい過ごし方と言えるでしょう。
日曜日でもある今日は、静かな場所で自分自身とじっくり向き合う時間を。とくに家族との関係や、過去に感じたけれど流してしまっていた感情に目を向けることが、今後の心のスペースを生み出します。
「先勝」にあたる今日は、朝の時間に集中力が高まりやすいため、瞑想や日記、思考の整理などを午前中に行うのもおすすめです。
蟹座がもたらす「家庭」や「居場所」に関するテーマも強まります。家の中を整える、アルバムを整理する、思い出の品を見直す。そうした作業の中で、不要になった感情の断片を自然と手放すことができるかもしれません。
心と体のヒント
双子座から蟹座へと月が移る今日は、理性から感情へ、思考から感覚へと意識のシフトが起こりやすいタイミング。感情に寄り添うために、まずは「感じている自分を観察する」ことから始めてみてください。
ここ数日〜数週間で心に残っている強い感情を一つ思い出し、その感情に名前をつけます(例:焦り、安心、寂しさ、怒りなど)。それが身体のどこに、どんな形で存在しているかを感じてみましょう。批判や判断はせず、ただ感じて、必要ならば書き出したり、誰かに話したり、静かに手放す時間を取ってみてください。
身体の面では、蟹座が支配する「胸部」や「胃」のケアを。深い呼吸を意識することで、感情が滞りなく流れていきます。お腹を温める、柔らかい服を着る、ぬるめのお風呂でリラックスする。そういった穏やかなケアが心身を整えてくれるでしょう。
また、水分をしっかりとることも大切です。水のサインである蟹座のエネルギーは、水を通して私たちの心身に調和をもたらします。ハーブティーや常温の水などを、意識的にゆっくりと味わうように取り入れてみてください。
食事は、体にやさしく消化に負担の少ないものを選ぶと◎。おかゆ、スープ、蒸し野菜、豆腐などのやわらかい食事は、身体だけでなく心にもやさしく寄り添ってくれます。思い出の料理や、家庭の味を味わうのも蟹座の日らしい過ごし方です。
日本の文化と季節の関連
5月下旬の日本は、初夏の空気が広がるなかで、梅雨の気配が少しずつ感じられはじめる時期。しっとりとした空気、光のトーンの変化、そして水の気配──蟹座が象徴する「水」とも呼応しています。
「天赦日」にあたる今日は、暦のうえで最も清めと浄化のエネルギーが高まる日。たとえ行動を起こすには適さない「不成就日」と重なっていたとしても、心の中で静かに決意したこと、自分と向き合って得た気づきは、確かな一歩となるはずです。
季節の表現では、「梅雨入り前の晴れ間」が貴重に感じられる頃。少し外に出て、風を感じ、空を見上げる。そんなほんのひとときも、今の自分を整える貴重な時間になってくれるでしょう。
食材も、水分が多くて身体にやさしいものが美味しい時期。きゅうり、トマト、ズッキーニなどの夏野菜や、みずみずしい果物を少しずつ取り入れて、身体の中からも「余分なものを手放す」サイクルに乗っていきましょう。
明日は新月直前の最終日。今日の静かな解放とともに、次なるサイクルを迎える準備が整っていきます。心の奥にわだかまっていたものをそっと手放して、明日の「始まり」を受け取る準備をしていきましょう。